和歌浦西の家
景勝地:和歌浦に近い市街地。幹線道路より少し入り前面道路が南の閑静な住宅地、東西は隣家で挟まれた間口4間半奥行き10間の矩形の敷地。 南面道路からの人の流れや採光、通風を確保しつつ、外部視線の遮る処理をタイルテラスを設ける事で解決した。 タイルテラスは居間に面する位置にあり、建築主の選定による銀梅花を植え、タイルの無機質空間にゆらぎを与えられた。 室内は台所を中心とした一室空間とし、温度、湿度、通風を容易に1階各部署のみならず吹抜けを介し2階にも伝達できる配置とした。 木造ならではの構造材の現し表現は材の良し悪しに左右され、経年変化時、他の仕上材との差異が顕著となるのを避け白色系のペイント等で統一感のある空間とした。 エネルギー機能は都市ガスによる燃料電池ユニットとし、給湯と発電を享受出来る設備とした。 又、循環型24時間換気システムの採用により、厳冬時の床暖房の暖気や、真夏の空調機の冷気を補佐できる機能を持つ住環境を求めた。 |
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